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労働組合をリニューアルしよう

2004年10月20日
佐藤真一(フリーランス14年目を迎えた組合知らずの37才)
村井知生(労働運動の歴史に興味を持つ32才、独身)

■労働組合に出来ること

(村井)
いま、僕らは労働組合を外から見ているわけだけど、実際労働運動をするとして、何ができるかな?

(佐藤)
多分、既存の運動以外のムーブメントを作るのは難しいのだろうね。何を今一番望んでいるのか考えなければいけない。

(村井)

確かに。興味があるのは、通勤の服装だったり勤務時間体系だったりするな。カジュアルデーとか一時話題になったけど、今でもあるんだろうか?

(佐藤)
あるんじゃないかな。でも、ビジネスではスーツが基本なんだよ。スーツならどこに出ても問題がないし。そう考えると服装を自由にしようという動きがあっても、歯止めはかかってしまう。

(村井)
でも、スーツで会社に行かないければならないって決まっていること自体には問題があると思う。もちろん、スーツで行くべきところは当然スーツを着るべきだけど、そのスーツは会社においてあっても良いわけだよ。着替えれば良いわけだから。

(佐藤)
服装に関して規定しているところは少なくなっていると思うけどね。多分、慣習とかで縛られているところがあるのだろう。勤務時間なんかはずらせると助かるだろうな。最近流行のフレックスタイムなどが就業規則にあればいいと思う。

(村井)
東京はラッシュに苦しめられるから。おばあちゃんをみんなで救出したことがあるほどだよ。つぶさないようにガードしたり、席をゆずらせたり。目的の駅で降りるのもひと苦労だものね。

(佐藤)
うん、そういう苦労をしなくて済む会社作りを組合が主体となって作っていくことができると組合の価値もあがるだろうね。ただ、これらの要求は若い人のニーズだと思う。若い人が組合を動かしていく情熱を持っていないとできないかもね。

(村井)
確かに。僕も昔、組合員だったことがあるのだけれど、その頃自分が組合員であると考えたことすらなかった。若手のニーズを掘り起こしてみたいね。そこに組合活動を活性化する鍵があるかもしれない。


■リストラクチャリングと賃金交渉

(村井)
今も昔も組合活動の原点は、「雇用の確保」と「賃金の保障(向上)」だよね。生活に密着している分、真剣に考えなければいけない問題だから。

(佐藤)
賃金に関しては一通り形が出来上がっているね。春闘があって、労使交渉の結果賃金に関する協定を結ぶ。最近出てきた動きでは、会社と一緒になって賃金体系を作っていくっていう方法がある。組合も賃金体系作りに参加する形の賃金闘争。

(村井)
経営にも組合が参加するのだろうか?労使交渉だけではなく、新たな方法で組合の意見を反映させていくのなら、面白い動きだね。

(佐藤)
成果主義が見直されてきているからね。「誰がどのような基準で働きを評価するのか」。これが明確になる前に成果主義が導入されてしまって、結局不公平感や派閥意識の強化に繋がっている。ちゃんと運営できている企業もあるのだけれど、成果主義自体を廃止する企業も増えているようだ。

(村井)
組合がその辺の基準を出せれば一番良いのだろうけど。それって難しいのかな?

(佐藤)
旧来の組合活動を考えると、成果主義とは相容れないだろうね。基準を決めるというより、平均をとにかく上げていこうというのが運動理念の中にあるから。

(村井)
若い人にはつらいかもね。明らかに働いていない年上の上司、同僚と対比すると1/4、1/5の給料で働くわけだから。そりゃ、年取ったときはちゃんともらいたいと思うだろうし、それって堂々巡りだね。

(佐藤)
リストラクチャリングや再雇用問題なども多くの組合で最重要課題になっている。高齢化社会が発展するかどうかは組合の動きにも関連してくるようだ。

(村井)
高齢化問題と賃金の成果主義導入問題は、ちゃんと視点を分けて考えないとゴッチャにされそうだね。ひいては、しっかり仕事している人まで切り捨てるシステムにもなりかねない。もし、独自の組合運動を展開して成果を出している組合があれば取材したいな。

(佐藤)
そうだね。そういう形で情報提供していければ、この労働組合総合サイトの展開にも良い影響を与えるよ。そうやって広げていきたい。


■労働組合は仲良くできないか

(村井)
労働組合って様々な闘争を経営陣と繰り広げてきたけど、それだけじゃなくて労働組合内での争いも多かったようだね。

(佐藤)
うん、確かに目的意識が違うのなら、同じ組織ではいられないのも事実だよ。多分、「企業寄り」とか「徹底抗戦」とか、掲げるスローガンも違っていたのだろう。

(村井)
でも、今の若い人にそれだけの目的意識の違いはあるのかな?もしもないのなら、違う組合同士でも協力しあえるところがあるのではないかと思うんだけど。

(佐藤)
そうだね。上部団体がどこだとか、どの組織に属しているかを問わず、意見を交換しながら活動の幅を広げていって欲しいと思う。インターネットはそれを可能にするツールでもあるしね。

(村井)
多分、僕らが手助けできるところも、インターネットの非排除性を利用した提案なのかもしれない。お互い意思の疎通がないから相手のことが理解でないわけだから。知ってみたら、うん、なるほどって思うところはあるでしょう。

(佐藤)
理解しあえれば、新たな運動の展開が可能になるかもしれないな。そうなれば、自分から加入したいと思う若手も出てくるという展開も考えられる。更に進めていけば、自分で改革していける労働組合に変貌するな。

(村井)
労働組合をリニューアルだね。そのために、多くの人から意見を聞こう。そこからスタートしましょう。

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  2004.10.2 プロ野球界に見る、労働組合の意義
     
 
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